大阪湾展の目玉展示(その12)生きた生きた化石『スズメガイダマシ』

なんやかんやでお盆になってしまいました。連日お暑うございます。大阪湾展も連日盛況でありがたいことです。そんなわけで、今回の目玉展示は水槽展示からです。200リットルの水槽で大阪湾の磯の生き物を展示しています。6月ごろから湾内の磯を回って、これよさそう、というものを手当たり次第に選んではほりこんで飼育しています。そのなかで、明神崎(岬町)で腕足動物(盤殻類)のスズメガイダマシ (Discradisca stella) がいたので岩ごと持ってきて飼育していました。で、たぶんだれもわからないので、ガラスに養生テープを貼ってマジックで「スズメガイダマシ(腕足動物)岩の上の丸いやつ」と書いておいたのでした。それでしばらくほったらかしていたのですが、最近、とある地学担当の学芸員から「生きた腕足動物を展示してるなんて、地学的には目玉だから、もっと宣伝しないと!!」というありがたいお言葉を頂いたのでした。確かに腕足動物は古生物としてはメジャーですが、現生は400種ぐらいという「生きた化石」です。なので、「生きた生きた化石」を展示しているわけです。何言ってるかよくわかりませんが。


スズメガイダマシは大阪湾海岸生物研究会の定点調査で2000年代初頭に初めて確認され、幻の生き物が大阪湾でも見つかったと話題になりました。が、それ以降は定点で普通に見つかるようになり、最近は見つけても大騒ぎしません。それ以前からいたけど見つけられていなかったのか、この10年で定着・増加したのか、その点はよくわかりません。


なお、水槽のスズメガイダマシは1個体だけですが、機嫌のよい(?)時は傘を上にあげているので、触手冠を観察することができます。



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大阪市立自然史博物館 特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2013osakawan/index.html