大阪湾展の目玉展示(その11)「明治38年発行の大阪湾の海図」

沿岸開発が始まる前の大阪湾の本来の海岸線を正確に知ることができる資料として、1905(明治38)年に作られた大阪湾の海図(日本水路部発行「和泉灘及播磨灘」)を期間限定で8月1日(木)から9月1日(日)まで展示します(月曜は休館)。これは大阪府立中央図書館所蔵のものです。明治期の海図は現存数が少なく、貴重な資料です。


明治時代の海岸線の測図という点では、いわゆる迅速測図よりも海図の方がはるかに精度が高いようです。さらに、海図には水深や底質(粒度など)も記されているので、沿岸のマクロな景観はほぼ再現できます。当時の海図は松林まで書かれているので(手近なランドマークだったのでしょう)、当時堺市から岬町までは延々と白砂青松、遠浅の浜が続く風景であったことがよくわかります。


なお、この海図は大阪湾の部分のみ、特別展の展示解説書「大阪湾本」に転載しています。解説書はミュージアムショップのオンライン通販でも買えます(が、この機会にぜひ一度実物をご覧下さい)。



(ちなみに今日は資料借用で図書館まで電車で行ってきました。借用資料を電車で運ぶというのも緊張します。どこかに置き忘れたらたいへんなので、手提げケースにヒモをつけて、手首にくくりつけて帰ってきました)


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大阪市立自然史博物館 特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2013osakawan/index.html