博物館で貝類学者・大山桂博士の蔵書の寄託を受け入れることになりました*1。大山桂博士(1917-1995)は文献記述を重視する研究スタイルから、個人で大量の文献を収集していました。この蔵書は大山博士が晩年に研究員を勤めた鳥羽水族館で保管されていました…
2月17日(月)に西日本自然史系博物館ネットワークの研究会がうちの館であり、その第2部で「国立自然史博物館」構想という話が馬渡駿介さん(北大名誉教授)からありました。これは自然史系標本の集約的な収蔵機能を持ち、かつ高度な研究機能を担う機関を日…
しばらく日記の更新ほったらかしでした。すみません。さて、今日あたり会員の皆さんに届く大阪市立自然史博物館友の会会誌「Nature Study」の連載記事「小難しい学芸員のやさしい小咄」ですが、今月は私が担当です。「イソカニダマシにだまされていた話」と…
いつまでもつかわかりませんが・・・8月17日(土)に岬町淡輪海岸で行われた友の会月例ハイキング「ウミホタルをみよう」で採集してきたウミホタルを、翌18日から水槽で飼育展示しています。もしこの週末までもってくれたら、発光ショーとかできないかなあと…
なんやかんやでお盆になってしまいました。連日お暑うございます。大阪湾展も連日盛況でありがたいことです。そんなわけで、今回の目玉展示は水槽展示からです。200リットルの水槽で大阪湾の磯の生き物を展示しています。6月ごろから湾内の磯を回って、これ…
沿岸開発が始まる前の大阪湾の本来の海岸線を正確に知ることができる資料として、1905(明治38)年に作られた大阪湾の海図(日本水路部発行「和泉灘及播磨灘」)を期間限定で8月1日(木)から9月1日(日)まで展示します(月曜は休館)。これは大阪府立中央…
特別展がオープンして2日目に追加された巨大タコつぼの注意書き。 正義の味方・自然史博物館は、今日も大阪の悪(ガキ)と闘うのであった(つづく)。 ・・・ 大阪市立自然史博物館 特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」 http://w…
これは大阪湾にいるウミウシ50種の写真を、12台のフォトフレームで見せるという展示です。フォトフレームごとに分類群をある程度分けて、1台につき3〜6種程度の画像(種名入り)を入れて、数秒で切り替わるようにしてあります。写真は手持ちのが半分、人から…
というわけで、7月20日に特別展も無事にオープンしました。準備をお手伝い頂いた皆様、どうもありがとうございました。 さて、今回の特別展で展示しているマッコウクジラの全身骨格標本は、2010年5月に堺泉北港に死亡漂着したものです。博物館でもらい受ける…
これも昔の大阪湾の資料の一つですが、大阪湾沿岸の明治〜昭和初期の絵葉書を展示します。これは(業界なら知っている人は多いですが)風間さんという方のコレクションです。風間さんは知る人ぞ知る(?)絵葉書コレクターです。お手持ちの中から大阪湾沿岸…
岡村親一郎さんは1950年代から主に大阪湾全域で貝の標本収集と研究をされてきた方です。岡村さんのコレクションのうち、大阪湾産のものをまとめて2009年にご寄贈頂きました。特に貴重なのは沖合底生の貝類です。岡村さんは泉佐野在住で、親しい地元の漁師さ…
古い時代の大阪湾に関連する資料もいくつか展示しますが、そのうちの目玉の一つが「兵庫県漁具図解」です。これは関西学院大学図書館の所蔵で、今日は借用のための梱包と輸送の立ち合いでした。 「兵庫県漁具図解」は、1897(明治30)年に神戸の和楽園で開催…
そろそろ目玉展示もネタ切れかと思われそうですが、そうじゃないんです。まだモノがあんまり並んでないんで、写真が撮れないんです。。。 というわけで、今日は鶴橋鮮魚市場に行ってきました。「大阪湾の貝屋さん」(id:soishida:20130511)を作る関係で、市…
大阪湾の魚介類を使った郷土料理のレプリカ作りで、一つだけ「船場汁」がまだでした。やっぱり実際に料理されたものがいるんですが、さすがに今日日、船場商家の奥方は見つかりません。ここはひとつ堪忍して頂くということで(誰に対して堪忍してほしいのか…
大阪湾の魚介類を使った郷土料理を展示で紹介するため、岸和田の漁家の家庭料理をいくつか選び、食品サンプルを作ることにしました。食品サンプルは基本的にすべて実物から型取りして作るため、実際の料理が必要になります。泉州地方の漁撈の聞き書きを続け…
中に入って記念写真が撮れる巨大なたこつぼがほしいなあということで、友の会のみなさんに作ってもらうことにしました。今日から作成開始です。ちなみにこのたこつぼのデザイン・形は適当ではなく、岬町で1970年代以前に使われていた素焼きのたこつぼ(写真…
というわけで、今日は2010年5月に大阪湾(堺泉北港)に死亡漂着したマッコウクジラの全身骨格標本の搬入日でした。これはまあ、特別展の目玉と胸を張っていいでしょう。 西尾製作所さんの工場でいったん組み立てられて、頭部・胸部・尾部の3分割で運ばれてき…
今回は海の特別展なので、水槽展示の生体は大潮の時に採りにいかないといけません。オープン3日前に慌てて磯へ、というわけにはいきません。なので、おのずとその設営も計画的になります。 で、今回の目玉展示その1はフナムシとキタフナムシの生体展示。生き…
6月28日(金)に行われるマッコウクジラ全身骨格標本の搬入・組立作業を報道公開します。マスメディアにはブロガーを含みます。ブログをお持ちの方は、ぜひお越しください(作業時間が不確定なので、取材希望の方は事前申込みをしてください)。 ■6月28日(…
特別展のホームページを開設しました。割引券もダウンロードできます。 ■特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2013osakawan/index.html
大阪府の「南海トラフ巨大地震災害対策等検討部会」で今日出された最悪想定の場合の浸水範囲。浸水度合いの大きい土地は、江戸時代に新田として干拓された地域とかなり一致してる。おそらく一番大きい要素は標高なので、当たり前と言えば当たり前だけど、そ…
大阪湾展の解説書と展示でとある画像データを借りる件で某所に連絡をとっていたけど返事がなかった。そろそろ進めないと困るんですが、と思って電話してみたら、ずいぶん前にメールで返事をしたとのこと。どうもこちらで受信できていなかったらしい。もう一…
特展解説書に載せる人工護岸群集の写真を撮りに南港へ。土日の磯の観察会(下見・補助スタッフ事前研修と本番)でヘロヘロだったのだけど、大潮の干潮の時でないと付着生物は撮れないので、まあ今日行くしかないのです。原稿の締め切りっていつでしたっけか…
過去の干潟地形調査と大阪湾展で使うために手に入れた「大阪湾築港計画書」(明治27年)の実測図。この築港計画は新淀川放水路の開削とセットにしたデ・レーケの案によるもので、彼の指導により計画段階で綿密な測量や測深、地質や潮流調査などが行われてい…
というわけで、昨日プレスリリースになりました。 ■平成25年7月20日(土)から特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」を開催します http://www.omnh.net/whatsnew/2013/05/25720_1.html http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kei…
というわけで、無事に乾きました。ほんのりワカメの香りがする(当たり前だけど)。みそ汁換算で120人分ぐらいか(適当だけど)。 電気毛布(ダニパンチモード)は結構効き目があるんではないかと思う。葉部は1日で乾いていた。茎まで完全に乾くのに丸4日ぐ…
大阪湾展にむけて、ワカメの押し葉標本を作ることにした。そういえば昔リシリコンブで作ったことがあったなあ。こんなこと言ったら叱られますけど、展示なんてね、大きけりゃいいんですよ。リシリコンブでは乾かすのにだいぶ苦労したけど、今回はまだましか…
今朝一通り見回って、収蔵庫は異常なしでした。よかったよかった。
ジュニア自然史クラブの磯観察で豊国崎へ(中高生だけなので、学休期であれば平日行事もありということ)。参加者のみなさんがいろいろ面白いものを見つけてくれた。写真はカミクラゲ。春先だけクラゲが出る種のよう。ポリプは未だ不明らしい。
チャレンジャー号が1875年に大阪湾(神戸沖と明石海峡)で採集した標本って借りられないんかしら、と思ってダメモトでロンドンに聞いてみたら、ひょっとしたらいけるかもしれないという、そういうメールのやり取り中。